【赤ちゃんの熱中症のサインと対策】母乳と粉ミルクの水分補給の違い

これから暑い季節がやってきますね。

楽しいイベントも多いと思いますが、赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では赤ちゃんの熱中症が心配ではないでしょうか。

 

赤ちゃんは大人と異なり、様々な身体能力が未発達です。

そして、赤ちゃんの熱中症を予防できるのは、周りの大人の方たちです。

この記事では、新生児と乳児に焦点を当ててお話しします。

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赤ちゃんの熱中症とは

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まず始めに、“赤ちゃん”とは何歳の子を指すのでしょうか。

赤ちゃんの定義はありませんが、この記事では生後3か月までの新生児から生後1年未満の乳児を赤ちゃんとしてお話しします。

気温が高くなってくると、毎日と言ってよいほど熱中症の注意喚起がされますね。

 

でも、筆者は赤ちゃんに焦点を当てた情報をテレビではあまり見たことがありません。

 

よく言われる熱中症対策は、身体機能が十分に発達した大人かそれに値する成長発達をした年齢であることがほとんどです。

排泄や食事を自分の意志でコントロールできない赤ちゃんが、大人と同じ症状と対策で効果を得られるとは考えにくいですね。

 

では、赤ちゃんの熱中症の症状はどんなものでしょうか。

症状理由
母乳、乳児用飲料などの水分を欲しがる脱水の影響が考えられます。

脱水により口渇が強くなるため、水分を欲しがります。
唇が渇く赤ちゃんは、細胞の水分含有量が多いため唇は常に潤っています。

乾いているという事は、粘膜レベルまで脱水が進んでいることを示します。
汗が極端に少ない、またはかかない脱水により汗がかけなくなった可能性があります。

普段から、睡眠時なども服の湿り具合を把握しておくとよいですね。
おしっこが極端に黄色い、少ない、出なくなる脱水により、血液中に尿になるはずの水分が残っていないことを意味します。
ぐったりする

意識が朦朧としている

反応がない
脱水による血流障害や高体温による自律神経の破綻が、脳に達していることを意味します。

この表は、赤ちゃんの熱中症の可能性がある症状と理由をまとめたものです。

 

筆者には子供がいないので、赤ちゃんがいらっしゃる方の「あれ、赤ちゃんの様子がちょっとおかしいぞ。」

という母親の直観的な感覚は正直分かりませんが、

救命救急センターに所属していた同僚は、口唇の乾燥が顕著に認められていたというのをよく覚えているとのことでした。

 

表中でもお話ししましたが、赤ちゃんは泣くことでしか気分不快や体調不良を伝えることが出来ません。

お母様を始めとする、特に第一子を子育て中のご家族の方も、育児や夏バテ、家事・仕事、などで、あまりにも泣かれる時は精神的に辛い時もあると思います。

 

しかし、赤ちゃんが発することのできる数少ないサインですので、見落とすことのないようにして頂きたいと思います。

 

室内でも注意が必要?

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赤ちゃんは、ほとんどの時間を室内で過ごすことになります。

ご両親と一緒に出掛けることはあっても、長時間屋外にいることはほぼないのではないでしょうか。

この項では、赤ちゃんにとっての熱中症を予防できる室温をお話しします。

 

ここ数年、エコのために冷房を28℃に設定しましょうという言葉をよく聞きますね。

 

温度 18-26℃
湿度 40-60%

 

でも、赤ちゃんに適した温度と湿度は、上記の表くらいであると言われているのです。

 

室温が18℃って寒い!と思われる方がおられると思いますが、赤ちゃんは大人とは比較にならないほど代謝を繰り返して成長しています(だから平熱が高いのですね)。

 

また、私たちのように自由に寝返りを打ったり、腕をまくったり、暑ければ服を脱ぐなどの行動がとれません。

故に、この温度の間が快適であると考えられます(冷房の温度を必ず18℃にしなくても大丈夫です)。

 

赤ちゃんを寝かせる場所も、日がさんさんと当たる場所は設定温度より暑くなりますし、直接冷風が当たる場所は冷えすぎるのでご注意くださいね。

また、外食をする時なども、喫茶店などは外気温との差をつけることで快適に感じさせている場合があるので、掛物を厚めにするなどの工夫が必要です。

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赤ちゃんの熱中症予防

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では、予防法にはどんな方法があるのでしょうか。

 

まず一つ目は帽子です。

これは皆さんご存知ですね。

同じ気温、湿度、風向きなどでも、日向にいるより日陰にいるほうが涼しいですね。

筆者は子供の頃、帽子じたいが蒸れて暑さが倍増しているような気がして嫌いでした。

 

夏の素材と冬の素材が異なるように、赤ちゃんの防止にもお気をつけくださいね。

素材のおすすめは、綿かガーゼです。

吸水性と速乾性に優れた素材もいろいろありますので、お気に入りのデザインを見つけてくださいね。

 

次に、洋服です。

これも帽子同様に素材にお気を付け下さい。

最近は、キシリトール配合だったり、クールを謳う商品が増えていますので探してみてください。

ここでの注意点は、赤ちゃんの皮膚に日が当たる可能性がある場合は、その部分を覆えるようにしてあげてください。

 

例えば、乳母車なら足を、抱っこひもなら手足ですね。

赤ちゃんは皮膚のバリア機能が未発達なので、真っ赤に日焼けしやすい傾向にあります。

日焼けはやけどと同じで、その部分の脱水が進みます。

 

次に、扇風機などの風を送れるものですね。

赤ちゃんも汗をかくので、気化熱で体温を下げる効果を期待できます。

羽がスポンジで出来たものや、コードレス、乳母車などに固定できるクリップ式の物もあるようです。

 

その他として、乳母車などの敷物や掛物、産着の上に着るベストに、保冷剤が入れられるようになっているものも発売されているようです。

注意点としては、同一部分だけが冷やされることです。

たまに確認して位置をずらしてあげることで、熱がこもることがないので、効果的と言えるでしょう。

 

また、車ですが、数分だけだからと思われても、決して車内で一人にしないでください。

ネットなどで、夏場の車に生卵を置いておくと、温泉卵になると言う動画が載っていますが、人間も同じ蛋白質です。

温泉卵ができるということは、車内温度は60℃以上、70℃程度にはなっていると考えられます。

 

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例え日陰に駐車したとしても、車のエンジンなどが放出している熱で、あっという間に温度が上がる可能性があります。

これだけは絶対に避けてくださいね。

 

赤ちゃんの熱中症対策

熱中症対策と言えば、環境を整えることと水分を補給することですね。

 

では、赤ちゃんは私たちと同じ飲み物で良いのでしょうか。

 

まず、赤ちゃんの主の飲み物として挙げられるのは母乳です。

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母乳が熱中症対策に特に効果的と言う訳ではありませんが、初乳が終わっても赤ちゃんに必要な栄養素が含まれています。

 

母乳でお伝えしたいのは、授乳の間隔です。

 

月齢が幼い子ほど、短い間隔で与えているとは思います(赤ちゃんのお腹のすき具合には個人差があります)。

母乳の消化時間は約90分です。

もし母乳を与えてお買い物などに出掛けた際は、大人と同じに汗をかくので、90分の間隔よりも狭めても良いと言う計算になります。

 

ただ、赤ちゃんは睡眠時間が長いですし、こちらが飲んでほしいと思っても赤ちゃんが飲みたいと思わなければ、飲んでくれませんね。

炎天下の高気温下に長時間いることもないと思いますので、赤ちゃんの様子や気温、汗の量などで普段の間隔よりも短めにあげても問題ないという事を覚えておいてくださいね。

 

次に、粉ミルクの場合です。

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基本的は母乳に準じて作られているのですが、粉ミルクの消化時間は平均3時間となっています。

母乳の時と同様に、間隔を検討してみてください。

 

私たちでも真夏の屋外で3時間のあいだ水分を補給しなければのどが渇きますよね。

赤ちゃんは水分量が多いので、その分必要となります。

是非赤ちゃんの様子を見てみて、必要そうであれば飲ませてあげてくださいね。

 

次に、イオン飲料などです。

 

基本的に赤ちゃん用の麦茶などは生後1-2か月から飲ませることが出来ます。

しかし、基本的には赤ちゃんに必要な電解質などは母乳や粉ミルクから摂取することが出来ます。

それに加えて、別に飲ませてしまうと腎臓に負担がかかる可能性があります。

 

赤ちゃん用のスポーツ飲料も同様です。

特に、グルコース(糖分)が含まれているので、おいしく感じて母乳などを飲まなくなったり、今後食べ物に嗜好性が高くなったりする可能性があります。

人工的なイオン飲料は、脱水の症状が見られてからにした方が良いですね。

 

余談ですが、熱中症で点滴治療をして電解質を補う場合、大人と子供(赤ちゃんに限らず)では点滴の種類が異なり、子供には電解質の濃度が薄くなっています。

電解質は摂取しすぎると腎臓や心臓の筋肉に影響を及ぼし、更なる疾患を招くリスクがあります。

もしもの時のために常備しておくのはお勧めですが、むやみに与えないことが大切です。

 

こちらの記事でも熱中症対策を扱っています。

 

おわりに

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いかがだったでしょうか。

赤ちゃんの体調管理は、周囲の大人の方たちには自分の身よりも大事ですよね。

是非、これからの季節の生活に役立てていただければと思います。

 

また、赤ちゃんが健康に育つためには、お母さんを始めとする大人たちの健康もたいへん重要です。

この記事を読んで頂いている方も、是非ご自分のお身体をご自愛くださいね。

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