【熱中症と塩分補給】スポーツドリンクと経口補水液ならどっち?

段々と気温が上がり、特に運動などをしなくてもじんわりと汗をかくことも増えてきました。

汗をかくときに、塩分も一緒に失っていることを皆さんはご存知でしょうか?

この記事では、何故塩分が身体にとって必要なのか、補給するにはどのような飲み物がお勧めなのかをお話しします。

スポンサーリンク


塩分が不足すると、身体にとってどんな影響があるのか

shio

熱中症の予防や対策に、ただの水ではなく塩分を含んだ飲み物を補給しましょうと言うのは、よく言われている事であり、ご存知の方も少なくないと思います。

 

では、何故塩分が必要で、不足してしまうとどんなことが起こるのでしょうか。

 

私たちの細胞は、表面にチャネルと言われる出入り口があり、

そこからナトリウム(塩分)やカリウムと呼ばれる電解質(ミネラルとも言いますね)がバランスを取りながら出入りすることで正常に働いています。

 

細胞は骨格筋や骨、脳などの全身に存在しています。

つまり、細胞が正常に働かないという事は、代謝や内臓にも影響を及ぼしますし、最悪の場合死に至る事にもつながります。

 

心臓も筋肉で出来ていますから、このバランスが崩れることで動きが悪くなったり停止してしまったりする可能性があります。

汗の中には必然的に塩分が含まれますから、汗をかくという事は、その分の補給が必要となります。

それが、塩分を一緒に補給しましょうという理由です。

 

例えばどんな飲み物に含まれている?

nomimono

現在、様々な商品が開発されていると思います。

筆者では把握しきれないため、一部の成分をご紹介したいと思います。

製品名エネルギー
(100ml中)
NaKaMg
ポカリスエット
(ペットボトル)
25kcal49mg20mg2mg 0.6mg
アクエリアス19kcal40mg8mg1.2mg
経口補水液
(OS(オーエス)-1(ワン))
10kcal115mg78mg2.4mg

※Na:ナトリウム、K:カリウム、Ca:カルシウム、Mg:マグネシウム


ポカリスエット、アクエリアスはスポーツ飲料の代表で、皆さんも一度は飲まれたことがあるのではないでしょうか。

もともとスポーツをして大量の汗をかくことを前提に開発されているので、製品によって違いはありますが、電解質が含まれています。

 

一方、経口補水液はいかがでしょうか。

 

筆者が感じる一番知名度が高いOS-1という製品を取り上げてみました。

スポーツ飲料と比較すると、NaやKが倍以上含まれていることが分かります。

 

【2ケース購入で送料無料】大塚製薬 [OS-1] オーエスワン 500mL(1ケース=24本入)[特定用途食品][経口補水液](熱中症対策 ドリンク OS-1 os1 オーエスワン

価格:3,885円
(2016/7/13 11:24時点)
感想(798件)

以下は筆者の考察であり、各社のホームページ等に記載がないことをあらかじめご了承ください(一部引用あり)。

 

経口補水液は、

医師から脱水状態時の食事療法として指示された場合に限りお飲みください。医師、薬剤師、看護師、管理栄養士の指導に従ってお飲みください。食事療法の素材として適するものであって、多く飲用することによって原疾患が治癒するものではありません。

とされています。

OS-1公式ホームページ引用

 

筆者が勤務していた病院では、売店に常備してあり、絶食が必要な治療や検査の際に飲むよう勧めていました。

 

ホームページにも記載してありますが、食事が摂取できない(摂取量が少ない)、つまり食事によって必要な電解質や糖分などを摂取できない場合に飲むものだと考えられます。

 

一方、スポーツ飲料は食事による栄養状態のコントロールは出来ていると仮定して、汗として失うはずの電解質などのみを補うためであると考えます。

故に、含有量の大幅な違いがあるのだと考えます。

 

一つ例を挙げます。

 

あなたが高熱を出し、大量の汗をかいたとします。

食欲が無くても食事がとれるようならスポーツ飲料

食べ物を受け付けず(嘔吐してしまうなど)水分の補給が唯一可能な場合は経口補水液

といったイメージです。

 

何でも過剰摂取は禁物です。

特に通常の食事が出来ているなら、経口補水液の過剰摂取は避けましょう。

 

その他の飲み物と成分

この項では、既製品以外の塩分補給の方法や、効果的な成分についてお話しします。

 

当サイでこちらの記事もよく読まれています

 

  • 塩水は効果的?

shiomizu

塩分が重要であることは、先にお伝えしましたね。

では、おおよそどこの家庭にもあり、簡単に手に入りやすいお塩(あじ塩などの加工品は除きます)は、熱中症対策として活用できないでしょうか。

 

一般的に、塩分は0.2-0.3%の濃度であることが望ましいとされています。

ナトリウム量に換算すると、80-120mg/100mgというデータになります。

2項の表と照らし合わせると、スポーツ飲料ではおよそ半量であり、経口補水液だとほぼ同量であることが分かります。

 

つまり、他の栄養素の補給を考えなければ塩分濃度0.2-0.3%の飲み物を作ることで代用できます。

 

1000mlの水に2-3gの塩分を加えると、容易に濃度の調整が可能です。

 

食事や間食の合間の短時間の運動などではこの方法でも良いと思います。

ただし、食が細い方や、部活動などの長時間の運動をする際は、他にもブドウ糖やアミノ酸を含んでいる飲料を摂取することが効果的であると考えられます。

スポンサーリンク


  • クエン酸

 

kuen-san

クエン酸は、食品の成分表にも比較的多く出てくる成分の一つです。

クエン酸はもともと柑橘類に多く含まれることで知られており、他には梅干しなど、酸味が強い食品に含まれています。

 

クエン酸の役割の一つとして、疲労回復の効果があることでも知られています。

 

運動などの負荷がかかると、筋肉の細胞は乳酸という物質を副産物として生成します。

この乳酸の蓄積が、私たちが疲労を感じる原因の一つです。

元々私たちの身体には、糖質や脂質をエネルギーに変える機能を持っており、これをクエン酸回路と言います。

この仕組みを活用する際にクエン酸が不足していると、乳酸が蓄積してしまうと言う訳です。

 

また、クエン酸の2つめの役割として、グリコーゲン(ブドウ糖が体内に保管される時の名称です)を作る手助けがあります。

運動などはエネルギー(つまりブドウ糖≒グリコーゲン)を多く使いますから、都度補給することが必要です。

その時に、ブドウ糖単体で摂取するよりも、クエン酸を一緒に摂取した方が効果的と言う訳です。

 

故に、運動時はクエン酸も含有していた方が好ましいことが分かりますね。

飲み物に含まれていなくても、差し入れなどで良く聞くレモンの蜂蜜漬けや、梅干しを食べることで比較的容易にクエン酸の摂取が可能なので、是非お勧めします。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

熱中症や脱水症状には塩分の補給が大切です、と言っても、調べてみると奥が深いですね。

塩分以外の栄養素もうまく取り入れ、是非熱中症対策をしてみてくださいね。

スポンサーリンク

 

当サイトでよく読まれている検診と人間ドックの記事です 

 

【ピロリ菌に効く】ブロッコリーともやしとバナナの成分とその効果

【ピロリ菌の除菌と副作用】治療の費用は保険適用と適用外のどっち?

【ピロリ菌と再感染】再感染率が高まるやってしまいがちなNG行為

【乳がんと胸のへこみ】乳がんかどうかがわかるその症状や特徴

【インフルエンザの誤診】病院も風邪と間違える、その原因と対策

【インフルエンザと消毒液】効果のある消毒液の簡単な作り方と注意点

【インフルエンザと市販の風邪薬】ルルは処方薬との飲み合わせも安心

【インフルエンザは何科で受診できる?】症状別の受診すべき科

【インフルエンザと似た症状の病気】症状別インフルとの見分け方

【インフルエンザ中に耳が痛い】違和感は中耳炎と難聴の可能性アリ

【インフルエンザを放置するとどうなる】大人と子供の自然治癒の違い

【インフルエンザの除菌】ファブリーズとクレベリンは効果無し?

【インフルエンザ中のお風呂とシャワー】子供と大人の違いにも注意

【インフルエンザとタミフルの飲み方】その効果と嘔吐した時の注意点

【インフルエンザの兆候】インフルエンザの前兆と風邪との見分け方

乳がんの遺伝子検査とは?がん家系について知っておきたいこと

異常あり?異常なし?グレーゾーンも多い乳腺嚢胞(のうほう)とは?

「乳腺の石灰化」とは?マンモグラフィーの検査結果を分かり易く解説

 

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このページの先頭へ