【熱中症と部活動】中学生・高校生の運動部は屋内でも油断は禁物

気温、湿度が上がり、本格的に夏が近付いてきましたね。

この時期、特に気を付けたいのが熱中症です。

テレビやインターネットでの情報でも注意喚起が増えてきていますね。

熱中症は軽度の症状から、最悪の場合死に至る重症な症状まで様々です。

この記事では、中高生の部活動に焦点を当ててお話しします。

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熱中症とは

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熱中症は、皆さんもご存知の通り暑い季節に多く見られる疾患の一つです。

 

熱中症にも種類があり、

  • 直射日光に当たり続けることで生じる日射病と
  • 換気が悪く室温、湿度ともに上昇しやすい場所で生じる熱射病

この二つがあります。

 

熱中症は、気温を重視しがちですが、実は気温よりも湿度が重要です。(もちろん気温も重要です)

 

部活動では、屋外で活動する場合と、屋内で活動する場合があると思います。

文化部は基本的には、屋内で運動量が多くないと思いますが、屋内でも油断は禁物です。

是非ご一読くださいね。

 

運動部の熱中症の危険性(主に日射病)

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一概には言えませんが、やはり熱中症に特に注意して頂きたいのは野球、サッカー、テニスなどの、屋外で激しいトレーニングが必要な運動部の方々です。

理由としては、太陽に照らされて、大量の汗をかき、休憩時間がその部のプログラムにある程度組み込まれてしまっている事が挙げられます。

 

大量の汗をかくことで、身体からは水分が失われます。

この水分の中には、電解質と言う物質が含まれており、筋の代謝や心臓の動きに非常に大きな役割を担っています。

私たちの細胞は、ナトリウムやカリウムと言った電解質を取り込んだり放出したりするチャネルと呼ばれる出入り口が存在します。

このチャネルを電解質が出入りすることで生理的機能を維持しています。

 

熱中症を始めとする、電解質バランスを崩す疾患では、最悪の場合、重症不整脈を引き起こしたり、前駆症状(胸痛や軽度のめまいなど)に気づくことが出来ず心停止したりする危険性があります。

ちなみに電解質は、私たちの生活の中ではスポーツ飲料やミネラルウォーター、麦茶などにも含有されています。

本来であれば、真夏の太陽の下で運動をしても、上記のような電解質を含んだ水分の摂取と日陰などの直射日光を避けた場所で休むことで予防することが可能です。

 

運動部の熱中症の危険性(主に熱射病)

 

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屋内での部活動では、主に熱射病に注意が必要です。

先にもお話ししましたが、熱射病を主とする熱中症では、体育館などの比較的風通しが悪く、冷房が完備されていない場所で起こることが多いです。

いわば、体育館などでみられる天然の温室のようになる現象です。

 

また、運動部の方でも雨の日などの校舎内での体力トレーニングなどでも引き起こる可能性があります。

 

この場合の原因は、上記の環境により湿度が高くなり、汗をかいても揮発できずに体温が上昇を続けてしまう事が挙げられます。

通常、身体の体温調節中枢(脳の間脳と呼ばれる部位にある視床下部に位置しています)は、運動などの負荷や気温などの環境による体温の上昇をキャッチして、汗をかくように命令します。

その汗は、風や湿度との差で揮発することによって体温を下降させる役割を担っています(少し異なりますが、注射の時のアルコール消毒のような原理ですね)。

 

しかし、熱中症を起こすような高湿度の環境だと、汗をかいても揮発することが出来ずに体温が上昇を続けることで発症してしまうことになります。

屋外でも、雨上りのランニングなどで条件がそろってしまうと、曇っていても熱中症に罹患する可能性があるため注意が必要です。

 

こちらの記事も参考にどうぞ

 

年齢の違い

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同じスポーツでも、中学生と高校生の部活動、またクラブ活動などで幼少期からされている方も少なくないと思います。

 

熱中症を始めとする疾患の中には、

  • 年齢が若いほど重篤化する確率や罹患率が高く、
  • 成人年齢に近いほどかかりにくい

という特徴を持つ疾患が少なくありません。

特に、予防することが非常に大切になる熱中症では、この特徴に当てはまりやすいです。

 

熱中症に関するニュースで救急搬送された報道は、小・中学生が多く、高校生はあまり聞くことがありませんね。

 

これは、身体・精神の成長発達の状態が理由として挙がります。

熱中症には、ある程度の計画性をもった水分補給と休息、自分の健康状態の把握能力が求められます。

 

  • のどが渇いていなくても電解質を含有した水分の補給を行う
  • 体調不良でなくとも尿量が少ないと感じたら大目に水分を摂る
  • トレーニングを続けたくても休息をとる
  • 体調不良を感じたら自ら訴える

と言ったことですね。

 

年齢が若いほど上記の事が難しく、また一方では一つの物事を集中して行うと言う成長発達もありますから、それを自分でマネジメントするのは困難です。

また、部活動は身体能力の向上や、上下関係などの社会能力を培う場面でもあります。

周りの目(先輩、顧問、後輩)を気にして言えずにいたら倒れてしまった、ということも少なくありません。

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予防

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スポーツのプロである、日本体育協会が謳っている熱中症予防をご紹介します。

 

  1. 暑いとき、無理な運動は事故のもと
  2. 急な暑さに要注意
  3. 失われる水と塩分を取り戻そう
  4. 薄着スタイルでさわやかに
  5. 体調不良は事故のもと

日本体育協会 熱中症を防ごう 項一部引用

 

協会ではこのように予防を勧めています。

1番と5番は想像に難くないと思います。

 

2番は、例えば運動を始めた時は、雨天などで比較的暑く無く過ごしていても、その後晴れて暑くなった時などです。

始めから晴れている時よりも、湿度が上昇しやすいために起こりやすくなります。

小まめな休息と水分の補給が大切です。

 

3番は、熱中症対策で最も大切と言われる水分補給です。

先にお話した通り、電解質を含有する飲み物が良いです。

特にスポーツドリンクは、脳の唯一の栄養素であるグルコースも含まれているので部活動を始めとする運動時は適していると考えます。

 

また、補給の量やタイミングも大切になってきます。

ヒトの胃は、成人では1時間に250mlを吸収できるとされています。

スポーツをしている時は最低でも1時間に250ml、指導者のプログラムにもよりますが、可能であれば30分に200-250ml程度の水分補給が好ましいですね。

水分は、例えは一気に2Lなどの過剰摂取をしなければ不要な分は尿として排泄されるので、過度に飲み過ぎなければ問題はありませんのでご安心ください。

 

また休息時間ですが、ヒトは身体が水分不足になると運動のパフォーマンス能力が低下すると言われています。

トレーニングの流れもあるとは思いますが、1-2分の休息でも30-60分ごとに取れるとよいと考えます。

 

当サイトのこちらの記事も参考にどうぞ

 

4番は、体温を下降させる効率性を表しています。

先にお話ししましたが、汗をかいても外気に触れなければ揮発による体温調節は期待できません。

しかし、薄着と言っても裸では良くありません。

汗は滝のように流れている状態でも揮発性は良くありませんので、ある程度は吸水性と速乾性に優れた衣服に吸ってもらい調節することが大切です。

屋内では床に残った汗で滑るなどして思わぬ事故につながることも考えられますので、薄着でも服は着用してくださいね。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

もしかしたら意外と知られていない情報もあったのではないでしょうか。

 

地域によっては、夏休みが長く合宿などで強化を図る部もあると思います。

 

筆者が一番に注意して頂きたいのは、ご自分の体調不良を正直に伝えるという事です。

 

運動時はアドレナリンと言う交感神経が優位になっていて、不調を感じにくくなっていますし、状況的に言い出しにくい場面もあるかと思います。

熱中症は死に至る可能性が大いにある疾患ですが、軽度の状態で気づければその日の練習に復帰しても問題はないと考えます。

是非安全に部活動に取り組んで頂ければと思います。

 

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