【乳腺炎と乳がんの症状や痛みの違い】乳がんとの誤診はあるのか?

乳房の炎症による疾患に乳腺炎という疾患があります。

一般的に授乳中の女性がかかりやすい炎症反応とされている乳腺炎ですが、様々な病態があり、中には乳がんと間違われることもあります。

炎症反応であるにも関わらず、悪性腫瘍である乳がんと間違われるのは困りますね。

この乳腺炎と乳がんの違いとは一体なんでしょうか。

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乳腺炎とは?種類はどのくらいあるの?

乳腺炎として上がっている病態にはうっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎(授乳期乳腺腫瘍)、慢性乳腺膿瘍があります。

まずは、うっ滞性乳腺炎、急性可能性乳腺炎を見てみます。

 

  • うっ滞性乳腺炎

出産後、授乳を行う早期に乳汁が乳管内に停滞し、乳管が閉塞することで起こる炎症のことです。

細菌感染をしやすい状態で、感染すると下記の化膿性乳腺炎に移行します。

症状としては痛み、乳房全体の腫大、熱感で、発熱を伴うこともあります。

乳房のマッサージ、冷却、吸引機を使用した搾乳で症状が改善することがほとんどです。

 

  • 急性化膿性乳腺炎

授乳期乳腺膿瘍、産褥乳腺炎とも言います。

上記同様に授乳の初期に起こりやすいですが、症状として出てくるのは出産2〜3週間後が最も多くなっています。

この疾患になる原因としては、乳頭などの傷口から菌が入る、直接乳管から菌が入る、乳汁うっ滞時の血行感染によるものとされています。

出産回数が多ければ多いほど、発生率は減少します。

 

主な症状としては

硬めの腫瘤が触れ、痛みが出現します。

初めは触ると少し痛いかな?という程度ですが、だんだんと触らなくても痛くなったり、触った時の痛みが激しくなり、後々に発熱します。

2日ほどすると膿が溜まってしまい、皮膚も赤褐色となります。

 

早めに見つけた場合は、安静にし、腫瘤のあたりを冷やし、吸入器で搾乳をしつつ、抗生剤を使用して症状が改善します。

しかし、2日ほど経ってしまい、膿が溜まってきてしまった場合は、局所に穿刺して膿を出すか、切開して膿を取り除かなければなりません。

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乳ガンと間違われる乳腺炎って?

上記で説明されていない慢性乳腺膿瘍。

これが実は乳がんと間違われやすい乳腺炎です。

発症率も少なく、病院でみられるのも稀な乳腺炎です。

 

原因としては、結核、そして出産後の乳腺炎に対して行ったドレナージ(搾乳)の技術があまりよろしくなかった場合に起こります

治療をせず、様子を見続けると、その部位が浮腫んだり、硬めの腫瘤ができたり、その部位だけ胸に跡が残ります。

上記のこの症状が、乳がんの際の症状にとてもよく似ていることから、視診、触診などで乳がんと間違われるということがしばしばあります。

 

一般的には抗生剤の使用と、患部を広範囲に切除するといいう治療を行います。

治療時に切除した組織は組織検査に出し、乳がんであるかどうかの鑑別もされます。

 

また、他にも肉芽種性乳腺炎という疾患も乳がんに間違われる疾患の1つとされています。

原因は不明とされていますが、自己免疫疾患ではないかと考えられています。

 

※自己免疫疾患とは

⇒自分の細胞、組織であるにも関わらず、体の免疫機能が異物と認識して攻撃してしまうことで諸症状が出現してしまうことです。

 

肉芽種性乳腺炎に至っては、妊娠、出産、薬の内服などの影響によりホルモンのバランスが乱れ、自己の細胞でも異物とみなして攻撃してしまう結果、起こるものとされています。

症状、治療についても上記の慢性乳腺膿瘍と同じため、マンモトーム生検による鑑別が非常に大切となってきます。

まとめ

先にお話していたうっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎はどちらも、患部全体が腫れてしまうこと、発赤があり見た目でも分かりやすいこと、何をしなくても痛みを伴うことから、容易に乳腺炎であることが判断できます。

しかし後述している慢性乳腺膿瘍、肉芽種性乳腺炎は、症状も似ていて素人目線ではなかなか判断できない上に胸の症状以外でも、体へ出てくる症状、体への負担は大きいと考えます。

自己判断せずに、病院でしっかりと検査を受けることが大切となってきます。

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