異常あり?異常なし?グレーゾーンも多い乳腺嚢胞(のうほう)とは?

乳がん検診の結果「異常なし」の言葉を確認できると思わずほっとしますね。

 

ですが、結果には何かしらのコメントや病名が記されることもあります。

 

その中のひとつ「乳腺嚢胞」(通常は「嚢胞」と表記されます)は、超音波検査によって指摘されます。

 

今回はこの「嚢胞」に着目していきたいと思います。

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嚢胞は乳腺以外にもできる

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乳がん検診の結果でこの言葉を初めて聞いた方は「乳腺にできる病気」と思われるかもしれません。

でも実はでき方の違いはありますが、私たちの体のあちこちに形成されるポピュラーな病名です。

 

例えば

 

  • 肝臓にできる「肝嚢胞」
  • 腎臓にできる「腎嚢胞」

 

手術などでリンパ節の切除を受けた方などは、その影響でリンパに嚢胞ができることもあります。

という風に、「嚢胞は何も乳腺に限っておこるものではない」のです。

 

嚢胞とは?

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ざっくり簡単にいえば、嚢胞は『分泌液が入った袋』です。

 

「小さな水ぶくれ、水風船」そんなイメージです。

 

その嚢胞が乳腺にできたものが「乳腺嚢胞」といわれます。

 

乳腺の嚢胞とは ― ほとんどは「放っておいてよいもの」

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出典:aliexpress.com

母乳のルートとなる乳管に分泌液が溜まり膨らむことで丸い袋状となったものが嚢胞です。

 

中の分泌液の多くは黄色みがかった透明色をしていて「純粋な嚢胞」は超音波検査でかなり高い確率で診断ができます。

 

一か所だけできる方、乳管は枝別れして広がっていますので、いろいろな場所にいくつも嚢胞ができる方もいます。(後者が多いです)

大きさも大なり小なり人それぞれですし、嚢胞は生理周期に応じて大きさも変化するといわれています。

 

ですが純粋な嚢胞であれば、その大きさや数に関係なく「ただ乳管が分泌液を含んで膨らんだもの」ですので、がんではありませんので「放置」してよいものです。

 

この正真正銘?の嚢胞像は「水イボのようなもの」と理解してくださいね

 

BUT...「心配しなければいけない」嚢胞もある

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出典:vitamin-resource.com

わかりやすく、中の分泌液を水と言います。

 

純粋な嚢胞を「ただの水」とすると、超音波検査では水は「黒く」写ります。

(がんも黒く写りますが、嚢胞はがんに比べて「さらに黒く」写ります。)

 

ですが嚢胞の中に、‘なにか’あると「グレーか白」に写ってしまいます。

 

それが「しこり」として見えたり、断定できないときは「もやもやとしている」と表現されることがあります。

 

水がほぼ吸収されて中の脂肪成分などが凝縮された、いわばバターのようなもの。(濃縮嚢胞)

これは血液や乳汁などの液体であることもありますが、がんの場合もあります。

 

乳管の中にできた腫瘍からの分泌液が嚢胞となっているもの。(嚢胞内腫瘍)

(ただし、腫瘍からの分泌液は良性の腫瘍でも起こります)

これらは中身をとり出して精査しなければいけません。

 

純粋な嚢胞のしこりは、「やわらかく」「つるんとした球状」「よく動く」と言われています。

 

形が丸いのは、袋の中で徐々に水が溜まっていくときに、通常はまんべんなく中から押し広げられるからです。

 

ですが生理周期で嚢胞の大きさが変動するとお伝えしました。

 

ですのでその際に嚢胞が伸縮の影響を受けて、形がいびつになってくる場合もあります。

その場合は「見た目はちょっと変ですが、ただの嚢胞」なので大丈夫です。

 

もちろん中に‘不純物’があるため、ボコボコしていびつな形を作る「悪性のもの」もあります。

 

その正しい判断には、嚢胞の形、内容液の状態に注意が必要で、これらの状況からがんの心配がある場合は診断のための検査が必要となるのです。

(すべてここの部分は、医師の采配になるところなのです)

 

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嚢胞の確定診断には、細胞診・針生検より、「摘出生検(外科的生検)」が有効

 

嚢胞の中の分泌液の検査だけでは、がん細胞が検出されないことが多いという理由で、「嚢胞ごと取り除く」摘出生検によって、顕微鏡で嚢胞の壁に付着するがん細胞を見つけだし診断します。

(嚢胞は「液体」なので、もしがんだった場合針を刺すことにより、他の組織へのがん細胞の拡散の懸念を避けるためという説もあります)

 

マンモグラフィー検査では、嚢胞と認識されない。

実際にある例でお話ししますと、40歳以降の乳がん検診は「マンモグラフィー検査が優先」になります。

 

毎年マンモグラフィー検査を受けていた方が、検査当日生理前で胸の痛みがあったためマンモを中止し、超音波検査に切り替えてもらいました。

 

後日検査結果を受け取ったら、

「両胸 嚢胞 あり」

と返ってきて、今までマンモの結果ではずっと「異常なし」だったのでびっくり...!

 

これは「乳がん検診あるある」として聞かれます。

 

受診する側からすれば疑問が生じますが、各検査所見の表記にも違いがあるので、以下を参考にしてください。

 

 超音波マンモグラフィー
嚢胞嚢胞小さな嚢胞は所見にあがらない。
腫瘤(しゅりゅう)しこり・こぶのこと
線維線種線維線種or腫瘍(疑い)腫瘤
石灰化(※)指摘不可石灰化
がん腫瘍 腫瘤

(参考サイトhttp://nyuugan-plaza.com/question/cyst-shikori/

(※)大きさにより指摘不可とは言えませんが、現場では超音波検査から「石灰化」の所見をみることはしません。

 

ここでは両者の写しだすモノの性質によって「得意」「不得意」があることをおさえ、嚢胞などがある方は、超音波検査を定期的に受けてくださいね。

 

まとめ

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「嚢胞」は確定診断のついた嚢胞ならば、心配のいらない問題のないものですので安心してください。

 

ですが嚢胞も他の乳腺の病変にしても、多くの「グレーゾーン」があります。

そのグレーゾーンに対する判断のキーマンは医師ですが、(まさに医師頼みです)

 

小さな変化の気づきに必要なのは、何度も耳にされると思いますが、自分で行う乳房のチェックと定期健診、、、これに尽きますね。

 

体の不調は、がんの暗黙の示唆...?!

 

(ちょっとテーマからは離れますが、、、)

「小さな変化の気づきに必要なもの」

 

それには「今までと違う体の変調」これが異変を察知するきっかけになるかもしれません。

 

乳がんになってしまった知人は、がんが発覚する4、5年前くらいから、急に喘息持ちになってしまいました。

40歳半ばを過ぎてからの突然の発症、、、

がんもそうですが、このアレルギー反応も免疫機能の異常が引き金になることもあるので、おそらく体の

 

中のがん細胞による影響だったかも、、、と話していました。

そんな不調から体に起きているサインを気にすることも実は大切なのですね、、、

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