【ピロリ菌と皮膚病】ピロリ菌を除菌するとじんましんが改善する?

慢性胃炎を引き起こし、胃がんのリスクも挙げるとされているのがヘリコバクター・ピロリこと通称ピロリ菌です。

この細菌は胃の病気の原因としてとても有名ですが、他の病気や症状とも関連するのではないかと指摘されています。

 

例えば、関節リウマチなどの自己免疫疾患から虚血性心疾患などの心・血管系疾患、皮膚疾患などです。

今回は、ピロリ菌との関連性が疑われている皮膚疾患について紹介します。

 

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ピロリ菌が原因で皮膚疾患があらわれる?

ピロリ菌が関連しているのではないか、といわれている疾患のうち、皮膚疾患は心・血管系疾患と並んでよく調べられている疾患のひとつです。

しかしながらこのような疾患の中では比較的よく検討されているもののまだまだ調査例は少ないのが現状であり、確かなことは不明なままです。

 

一口に「ピロリ菌に関係する皮膚疾患」と言ってもいくつかあります。

例えば、慢性じんましん、円形脱毛症、多発慢性痒疹、貨幣状湿疹です。

皮膚は人の目に振れやすい部分ですから、ことさら気になるという人も多いですよね。

また、見た目だけでなくかゆみなどの不快感を覚える場合が多いため、なるべく距離をとりたい病気のひとつでもあります。

 

さて、このように確実とは言い難いにもかかわらずなぜピロリ菌と皮膚疾患はしばしば取り上げられるのでしょうか。

それは、ピロリ菌の除菌後が大きく影響しています。

ピロリ菌の除菌後、65%から80%程度の人でじんましんなどの皮膚疾患が改善したという報告がされているため、

「ピロリ菌がいなくなる=皮膚疾患改善=ピロリ菌は皮膚疾患に関係しているのではないか」という予測がなされているのです。

 

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ピロリ菌と皮膚疾患の関係は?

ピロリ菌との関連する皮膚疾患はいくつか指摘されているものの、よく取り上げられているものはダントツでじんましんです。

さて、ではピロリ菌はどのようにして皮膚症状を起こすのでしょうか。

このメカニズムの予測に欠かすことのできないキーワードが、ピロリ菌の持つ酵素、「ウレアーゼ」です。

 

ピロリ菌はこの酵素をつかって自分の周りにのみアンモニアを発生し、胃酸を中和することで強酸性の胃の中でも生き延びることができます。

体内のアンモニアが肝臓で尿素に変換されることからも分かるように、アンモニア自体は人の体にとって極めて有害です。

 

じんましんは皮膚にぶつぶつや赤み、かゆみが現れる症状のことを言いますが、数分から数時間で次第に消えてしまいます。

じんましんの症状がすぐに表れる場合(急性じんましん)や長い間症状が続く場合(慢性じんましん)などがあります。

 

じんましんは病巣に住んでいる細菌が作り出した毒素や殺した細胞などが原因で起こることがあります。

ピロリ菌は

  • アンモニアという人にとっての毒を産生すること
  • 胃の組織を傷つけること、
  • ピロリ菌を殺そうと働く免疫系の物質は人間の組織も同時に破壊してしまうこと

上記をふまえると、ピロリ菌はじんましんを引き起こす原因となるのではないかと予測されています。

 

まだまだこの話は不確定ですが、将来的にはピロリ菌がじんましんの原因であるとの結果が出るかもしれません。

また、アトピー性皮膚炎については研究例は少ないものの、除菌治療と疾患の間に明確な関連はないと言われています。

つまり、除菌をしたからと言ってアトピー性皮膚炎の症状が軽くなるとは限らないということです。

 

明らかでないことが多い皮膚疾患とピロリ菌

ピロリ菌と他の病気との関連性調査はまだまだ始まったばかりであり、きちんとした結果は出ていません。

しかし、除菌治療によってじんましんが改善したと報告している人が過半数を占めていることを考えると、慢性胃炎もちのピロリ菌感染者の人は除菌治療をしてもよいのではないでしょうか。

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