【ピロリ菌の嘘(間違った情報)】胃がんや除菌との関連性の真実

諸悪の根源=ピロリ菌は本当か?

ストレスだけが胃炎の原因であるとする医学会で広く知られていた仮説が覆されてしまったためか、ピロリ菌は何でも人間に対して悪い影響を押し付けられているふしがあるようです。

イタリアの大学の不妊に関する研究成果のように、論文としてピロリ菌とある症状の関連を調べた論文もあるものの、中にはつぎはぎの理論でまことしやかに「ピロリ菌は悪である」ときめつけているものも少なくありません。

今回はこのように「知られているものの根拠が疑わしかったり意見が分かれたりしている」ピロリ菌の情報について紹介します。

 

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ピロリ菌は胃がんの原因?

「ピロリ菌が原因で胃がんになる」という情報はあまりにも有名ですが、こちらは人によって意見の分かれる典型的な例だそうです。

確かに、ピロリ菌は慢性的な胃炎を引き起こしますし、これが胃潰瘍や十二指腸潰瘍につながるケースもしばしばみられます。

 

しかしピロリ菌感染者と非感染者の胃がんについて調査してみると、ピロリ菌感染者の方が胃がんのリスクは高いものの、「ピロリ菌感染=胃がん」という結論は焦りすぎだという人もいます。

逆に、「胃がんは99%ピロリ菌が原因」とする研究者もいて、かなり考え方には違いがあります。

ピロリ菌に感染したからと言って確実に胃がんになるとは言えませんが、胃炎にはなりますしリスクは上昇するというのが正しい表現になります。

 

ピロリ菌の再感染は大人には起こらない

ピロリ菌は免疫の弱い幼いころに感染し、日常的な接触では成人の間での感染は起こらないとされています。

しかし、この結果はあくまで衛生状態のよい先進国で平均的な生活をしていた場合に限ります。

南アメリカではピロリ菌の感染率は比較的高めの値を示します。

この地域では、ピロリ菌除菌を行ったあと1年の経過観察をした結果、約1割が再発していました。

この原因は大きく2タイプあり、

ひとつは除菌後に再感染した場合、

もうひとつは除菌が不十分で再度ピロリ菌が胃の中で増殖した場合です。

 

また、遺伝子の型が異なるピロリ菌の再感染がいくつか報告されていることから、成人では衛生状態やピロリ菌の遺伝型によっては再感染が起こるというのが最近の主流意見になりつつあります。

免疫力がついた大人だから大丈夫、と油断しすぎない方がよいでしょう。

 

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除菌治療で陰性ならピロリ菌は完全に除去できたのか

ピロリ菌の除菌治療が完了した後は、1か月後くらいに呼気検査というものを行い、ピロリ菌感染の有無を診断します。

この検査結果ですが、かなり信頼性は高いものの100%正しいとは言えないのが現状です。

呼気検査は現在存在するピロリ菌の検査の中で最も感度が高いものの、ピロリ菌が胃の中で半死半生で息絶え絶えの状態の場合は見逃してしまう危険があります。

なぜなら、このような状況ではピロリ菌の活動が極端に落ちているため、呼気検査で感知できる物質の量が非常に少ないからです。

 

ちなみに、このような「再燃」が起こるのは除菌治療中に薬を飲み忘れたことがあった場合などに多くみられるようです。

長いようで短い除菌治療中の2週間、きちんと毎回薬を飲んでおけば再燃リスクを下げることができます。

 

ピロリ菌にまつわる事情は、嘘や不確かなものもある

このように、ピロリ菌に限らず情報はしばしばこんがらがって正しいものも誤ったものも、そして本当かどうかわからないものも入り混じってしまいます。

このような情報に惑わされないためにも、日ごろからきちんと情報収集をし、正誤を判断する能力を身に付けることが大切です。

今は情報化社会ですから、本やインターネットなど情報源はあふれています。

その中からきちんと情報を選び取ることこそが一番大切なのです。

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