【ピロリ菌と母子感染のリスク】母乳で新生児や赤ちゃんにうつるの?

2005年には研究がノーベル賞を受賞し、2013年には日本で保険の適用範囲が拡大され、ピロリ菌は一躍有名な細菌となりました。

この細菌は慢性的な胃炎の原因となると同時に、胃がんのリスクをあげる可能性があるとされ、除菌治療やその検査方法がにわかに注目されています。

 

さてさて、日本では年齢によって差があるものの他の先進国と比べて感染割合が高めであるということはご存知でしょうか。

そんな馬鹿な!と思うかもしれませんが、中高年層では約半数が感染しているというのだから驚きです。

ではそもそも、ピロリ菌はどのように広がっていくのでしょうか。

 

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ピロリ菌の感染経路は?

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ピロリ菌の感染経路は確定はしていないものの、経口感染であるという仮説が有力です。

つまり、飲み水やピロリ菌に汚染された食べ物を口にした場合、ピロリ菌に感染してしまうのです。

 

日本の中高年層のピロリ菌感染率が高い理由はこの感染経路にあります。

日本ではほんの数十年前に高度経済成長によって上下水道などのインフラが急速に整備されましたが、それまでは井戸水などを飲料水として利用していました。

 

現在調べたところ、水道水よりも井戸水はピロリ菌がいる確率が高いと報告されています。

ピロリ菌の感染自体は幼いころに起こることが多いため、インフラ整備が不十分だった中高年層では感染率が高いのです。

 

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【ピロリ菌は加熱に弱い】生水、井戸水からの感染は沸騰ですべて解決

 

反対に、若年層はインフラが整った環境で生活しているため、彼らに比べてピロリ菌感染率が高いのです。

ところで、ピロリ菌は「子どもの数が多いほど感染リスクが高い」とも言われています。

また、母子感染のような親子の感染は起こるのでしょうか。

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母子感染のメカニズム、ピロリ菌では起きる?起きない?

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まず結論から言えば、妊娠中のピロリ菌の母子感染は起こりません。

そもそも母子感染とは。「細菌やウイルスなどが母親から子に感染すること」で、

  • おなかの中で起きる胎内感染
  • 産道を通るときに起こる産道感染
  • 母乳感染

上記の3つが知られています。

 

母子感染する病原体として有名なものは、B型・C型肝炎ウイルスやHIVウイルス、風疹ウイルスなどです。

感染するきっかけは血液や体液であるもの、風疹ウイルスのように母体が感染したことによるものなどありますが、経口感染するピロリ菌はこの例にはあてはまらないのです。

では、赤ちゃんが生まれた後、母親から子または父親から子に感染する可能性はあるのでしょうか。

 

こちらは大いにありうります。

というのも、小さな子どもは胃の中の酸性が弱いため、ピロリ菌が胃の中でより生き延びる確率が高くなるからです。

また、幼い子どもや赤ちゃんは自分でものを食べることはせず、歯が生えそろっていなかったり噛む力が弱かったりするため、親が手助けすることがあります。

この時、場合によっては親から子へピロリ菌が受け渡され、子の胃の中にピロリ菌がすみついてしまうのです。

 

この原因となるのは、食べ物を口移しで与えることはもちろん、スプーンやフォークなどの同じ食器をつかって食事をする、コップでジュースを回し飲みするといった行為です。

食事の際は、小皿に分けて子ども用の食器類はわけておくといった配慮をするとよいでしょう。

神経質になりすぎる必要はありませんが、ある程度の対策をしておくに越したことはありません。

 

新たな家族との過ごし方、ピロリ菌に備えるために

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生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんの胎内という安全な環境から細菌とウイルスひしめく世界へぽんと放り出されたようなものです。

当然のことながら、免疫力は弱いし病気や細菌、ウイルスに対する耐性もありません。

少しでもリスクを下げるために、小さなことにも気を使ってあげることが大切です。

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