【ピロリ菌と口臭の関係】歯周病も関係するその匂いと原因とは

胃や十二指腸だけじゃない?実は口臭の原因となるピロリ菌

ピロリ菌は強い酸性条件でも生存できる珍しい細菌です。

普通、pHが1から2である胃の中では最近は生き残ることができません。

しかし、ピロリ菌は自身が持つ酵素の働きにより例外的に胃の中でも生息することができます。

 

公衆衛生環境が整った現代の日本ではピロリ菌感染率は低く、若齢層ではあまり見られません。

対称的に、50代以上では比較的よく感染していると言われています。

これはピロリ菌が経口感染することと昔の日本は今よりも上下水道設備などのインフラが整っていなかったことと関連しているとされています。

 

ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎や胃がんを誘発する細菌としてよく知られていますがこのような消化器系の病気のみでなく、ピロリ菌が口臭の要因のひとつであるということは意外と知られていません。

スポンサーリンク


何故おこるの?ピロリ菌が原因の口臭

 

ピロリ菌が原因で起こる口臭の原因は主に二つが考えられます。

 

ひとつ目は、ピロリ菌が存在することによる直接的な影響です。

ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を持っており、この酵素が胃の中で尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し強酸性の胃酸を自分の周りだけ中和することによって生存することができると言われています。

 

中学校の授業で科学実験をした人はわかるかもしれませんが、アンモニアの匂いは「刺激臭」とも称される強烈な臭気。

ピロリ菌感染者の胃ではピロリ菌非感染者の胃の中よりも生成されるアンモニアの量が多くなります。

 

その結果、胃で発生したアンモニアが血液に溶け、肺に到達した後口から吐き出され、強烈なアンモニア臭を伴う「口臭」が発生する可能性があるとされます。

しかしながら、歯周病などの口腔系の病気に比べると、ピロリ菌が口臭の直接の原因となる可能性は低いとも言われています。

 

ピロリ菌が歯周の炎症を引き起こす?口腔系の病気との関係

 

ふたつ目の口臭の原因は、ピロリ菌のために口腔内で炎症が起こることです。

実は、口臭の原因となる歯周病などの病気にもピロリ菌が関与する可能性があると示唆されています。

歯周病の原因となる口腔最近は、歯の表面などに集団で層状にくっついています。

このような細菌と同じようにピロリ菌は口腔内に常在しているのでしょうか?

残念ながら、それは違います。

胃から逆流してくるので、ピロリ菌は確かに口腔内に存在します。

しかしながら、大半の口腔内の細菌はピロリ菌の発育を抑制する物質を生産するため、口腔内では増殖することができないのです。

 

では、歯周病とピロリ菌はどのように関係しているのでしょう。

ピロリ菌は、成人性歯周病の原因である口腔内細菌の1種と共通の抗原を持っています。

抗原とはタンパク質や多糖類などのうち、特異的な免疫反応を起こす原因となる物質のことです。

 

このため、胃から逆流してきたピロリ菌の抗原により抗原抗体反応を起こした結果、アレルギー反応などの炎症を引き起こす可能性が高いとされます。

このようなメカニズムにより歯周病が起こり、口臭の原因となることも考えられます。

スポンサーリンク


どうすればいい?ピロリ菌が原因の口臭を改善するには

直接的な影響の結果であるにしろ間接的な影響であるにしろ、口臭の原因は胃の中にピロリ菌がいることです。

そのため、口臭の改善にはピロリ菌を減らす、除菌するといった方法が有効です。

ピロリ菌の除菌には条件がありますが、これを満たせば健康保険を使って自己負担額3割で除菌治療を受けることができます。

 

また、ある種のヨーグルトに含まれているガセリ菌「LG21株」はピロリ菌抑制に効果があるとされている乳酸菌で、ピロリ菌除菌に一役買うことができるとされます。

 

このような治療と並行して、歯周病などの口腔系の病気を治すこともおすすめします。

歯周病は日々の生活と密接に関係しているため、習慣の改善や歯磨きをきちんと行うこと、歯科で定期検診を受けることなどが効果的です。

「スメルハラスメント」なんて言葉もある通り、口臭がきついのはマナー上問題です。

しっかりと対策をしておきましょう。

スポンサーリンク

 

当サイトでよく読まれている検診と人間ドックの記事です 

 

【ピロリ菌に効く】ブロッコリーともやしとバナナの成分とその効果

【ピロリ菌の除菌と副作用】治療の費用は保険適用と適用外のどっち?

【ピロリ菌と再感染】再感染率が高まるやってしまいがちなNG行為

【乳がんと胸のへこみ】乳がんかどうかがわかるその症状や特徴

【インフルエンザの誤診】病院も風邪と間違える、その原因と対策

【インフルエンザと消毒液】効果のある消毒液の簡単な作り方と注意点

【インフルエンザと市販の風邪薬】ルルは処方薬との飲み合わせも安心

【インフルエンザは何科で受診できる?】症状別の受診すべき科

【インフルエンザと似た症状の病気】症状別インフルとの見分け方

【インフルエンザ中に耳が痛い】違和感は中耳炎と難聴の可能性アリ

【インフルエンザを放置するとどうなる】大人と子供の自然治癒の違い

【インフルエンザの除菌】ファブリーズとクレベリンは効果無し?

【インフルエンザ中のお風呂とシャワー】子供と大人の違いにも注意

【インフルエンザとタミフルの飲み方】その効果と嘔吐した時の注意点

【インフルエンザの兆候】インフルエンザの前兆と風邪との見分け方

乳がんの遺伝子検査とは?がん家系について知っておきたいこと

異常あり?異常なし?グレーゾーンも多い乳腺嚢胞(のうほう)とは?

「乳腺の石灰化」とは?マンモグラフィーの検査結果を分かり易く解説

 

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このページの先頭へ