乳がんの発症率に若い頃の出産経験と授乳経験のアリ無しは影響する?

近年、結婚する年齢の平均が遅くなったことで、出産年齢の高齢化も進んでいます。

「出産年齢が遅いと体力が追いつかないから、早く子どもは産んだ方が良い」などという言葉をよく聞かれますが、遅めに出産することは体力以外にも乳がんとも深い関わりがあります。

乳がんと出産年齢には一体どのような関わりがあるのでしょうか。

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出産年齢と乳がんと発症率との関係

Pregnant woman

出典:explosion.com

まず、出産経験の有無についてはどうでしょうか。

海外の研究では、出産経験のない人は、出産経験がある人と比較して、乳がん発症率が1.2〜1.7倍と高くなり、日本で行われた研究でも出産経験のない人の乳がん罹患率は出産経験がある人と比べて約2倍も高くなることが分かっています。

年齢においても差があり、30歳までに初産をした人は乳がん発症率は低くなるとされていますが、30歳以上で初産をした人は、出産経験がない人と比べて、乳がん発症率は高くなる傾向にあります。

 

そもそも乳がんの発症については、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが深く関係しています。

エストロゲンの作用には卵胞の成熟を促したり、受精卵を着床しやすくしたりと、妊娠を助けるための機能がほとんどですが、その中の1つに女性生殖器の発育を促す作用があります。

その作用によって、子宮内膜を増殖させるなど妊娠において大切な役割を果たします。

 

エストロゲンの作用である女性生殖器の発達は子宮内膜の増殖の他にも、乳腺を刺激して乳房が張ったりする作用もあります。

この乳腺を刺激する作用は、乳房に悪性腫瘍を作り出す要因ともなってしまうこととなります。

エストロゲンは妊娠中は増加するものの、出産時に胎盤と一緒に排出されるため、産後はエストロゲンの体内量が減少します。

そのため、このエストロゲンに体がさらされている時間が長い、出産経験のない人は、乳がん罹患率が上昇することとなります。

 

エストロゲンは10代〜20代の間が最も多く分泌されるため、この時期に出産することでさらに出産後にエストロゲンの影響を受けにくくなります。

しかし、逆に出産年齢が30歳以上と遅くなると出産後もエストロゲンの影響を受けやすくなってしまいます。

 

30歳以上の出産経験と、出産経験がない人どちらも乳がんに罹患する確率は、この原理によるものとされています。

また、出産回数が多い人ほど乳がんのリスクが低下し、5回以上の出産経験のある人は出産経験のない人と比べて乳がんとなるリスクは半分以下とされています。

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授乳経験も乳がんに影響するのか

breastfeeding

出典:motherhoodcenter.com

出産年齢は10歳違うだけで大きな差がありましたが授乳経験はどうでしょうか。

授乳経験もやはり早い人ほど乳がん発症率が低くなります。

 

また、授乳の期間が長い人も乳がんの発症率が低くなります。

先ほども説明をした通り、エストロゲンは乳腺の発達には役立ちますが、エストロゲンが存在していると女性の体は母乳を作り出すことができないようになっています。

そのため、出産時に胎盤と一緒に排出して、母乳を出せる体を作り出します。

このようなわけで、授乳中はエストロゲンの分泌量が少ない為、乳がん発症率が低下するとされています。

授乳は子どもの免疫を高めたり、成長を促すことに非常に役立ちますが、授乳をしているお母さんの体にも大切な役割を担っているということが分かりますね。

 

まとめ

woman-doctor

ここまで、妊娠や授乳と乳がんの関係について書かせていただきましたが、この中に1つだけ注意いて欲しいことがあります。

上記の文章は全て、妊娠、授乳前に乳がんがなかった場合です。

妊娠前に乳がんがすでにあった場合、また妊娠後に乳がんが発覚した場合は話が変わります。

妊娠中は、エストロゲン量が通常の時よりも増えてしまうため、乳がんが急速に悪化しやすい状態となっており、出産した頃にはすでに手遅れ・・・という可能性もあります。

そのため、妊娠前にしこりに気づかれた方は早めに受診をし、治療を受けることが勧められます。

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